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2005年 09月 10日
・あらすじ(単行本カバー折り返しより) 【全一】ーー城島硝子。 【有識分体】ーー柿原里緒。 【壊れた万華鏡】ーー舞鶴蜜。 そして、 城島硝子の【固定剤】ーー城島晶。 あらゆる空想と願望の果てに産み出されたこの世ならざる世界<虚軸>。そして<虚軸>と関わり、「欠落」と引き替えに異能を手にした少年と少女たち。 平穏な学園生活の裏側で、薄れた境界線が現実に爪痕を残し、世界はゆっくりと浸食されていく……。 彼らの闘いが始まる! 設定・登場人物などを紹介する予告ページはこちら。 以下、既読の方のためのネタバレ解説↓ という訳で二シリーズめです。前作に比べて明るくしたつもりだったんですがどうやら明るくしたつもりになっていただけのような感じです。……いや、確かに世界観そのものやギミックに関してはルナムンより暗いかもですというかすいませんわざとやりました。 雰囲気的には『毒入りチョコレート』みたいな感じでひとつ。 ただ、明るい部分があるのは確かだと思いますし、シリーズが進んでもそういう部分をなくすつもりはありませんので(もちろん暗い部分もですが)、その辺りは今後にご期待頂けたらと思います。 この世界、シリーズが続くかどうかの殆どの要因は数字に集約されていて、ちゃんと完結できるかどうかは売り上げ次第という面が大きいのが苦しいところですが……こちらとしてもできる限りの力は尽くしますので、どうかよろしくお願いします。 で、今回からは、書いてた時のこととか本文の内容についてとかそういうのを書いても仕方ないような気がするので、用語の成り立ちなどについてちょっと触れておきたいと思います。 『レジンキャストミルク』というタイトルでピンと来た方はお気づきでしょうが、造語の大半(世界設定に関わる用語の殆ど)は、模型用語からとっています。ライトノベルを読む層の中にモデラーの人がどのくらいいるのかはわかりませんが、モチーフ構築を兼ねたお遊びということで。僕自身模型制作は趣味として持っていて、馴染みが深かったこともあり使ってみました。ちなみにモデラー仲間には『逆にわかりにくい』とやや不評(笑) そういう訳で、以下、用語についての裏話(?) ・レジンキャスト/キャスト(『虚軸』) ガレージキットなどの、個人レベルで作成する少数生産の模型(ワンダーフェスティバルなどで販売されるフィギュアなどが代表的)。原型をシリコンで型取りし、その中に無発泡ポリウレタン樹脂(これを『レジン』と呼ぶ)を流し込み、硬化させ成形するのが一般的です。『キャスト』は鋳造の意(作中では『配役』という意味も持たせてますが)。 ・ランナ(『実軸』) 正確には『ランナー』。パーツ同士を繋ぎ止めているプラスティックの棒。プラモデルを見るとわかりやすいかも。世間にある大半の模型は『型の空洞部分に液体状態のプラスティックなりレジンなりを流し込んで硬化させ』て作るのですが、あの棒部分は型に流し込んだ液体の『通り道』なのです。ガレージキットなど、そのための『通り道』が短く、枠になっていない場合『湯口』と呼んだりします。 漢字部分の『実軸』『虚軸』は、数学の複素数平面です。 ・リターダ(『固定剤』) 正確には『リターダー』。模型を塗装する際、塗料に混ぜて乾燥を遅くさせる効果を持たせる液体のこと。乾燥が遅くなると、その分塗膜が滑らかになって光沢が出やすくなったりなどのいいことがあるのです。本編ではちょっと意味合いを変えて『馴染ませるためのもの』みたいな意味合いで使ってますが。 ・モデリング(『形式名』) 作中では所謂『異名』のことですが、本来は『model』のing形というか、要するに模型を作る行為それ自体。知ってると逆に混乱するかもしれないですすいません。 ・アンダーゲート(『虚界渦』) ランナーとパーツが繋がっている部分(プラモなんかを作る際、ニッパーなどでそこを切り取ってパーツを切り離す)をパーツの下や裏側などに設置することで、パーツの『切り離した傷口(ゲート跡、といいます)』を目立ちにくくする成形の方式。バンダイのマスターグレード百式などに採用されています。百式は金メッキなので、ゲート跡がもろに目立ってしまうから、それをパーツの裏に持っていって表からは見せなくする訳ですね。 ちなみにこの知識は作中の用語とはまったく関係ないです。模型用語における『ゲート』は湯口のことを指しますが、作中での『ゲート』は、完全に『門』という意味合い。 ・インスト(『世界系』) 要するに『説明書』。模型用語というよりは、何かを作るとき全般における言葉ですが。 日本語部分はまぁ、ある種の悪意です。 ・人名(というか名字)と地名 全部、僕の出身県の地名縛りです。『城島』とか『舞鶴』とか『森町』とか。 以下は、下の名前について。 ・城島晶&城島硝子/『全一』 金属というか、固いもの縛りというか、そんな感じで。主人公には女っぽいような名前を付けたかったというのもあります。 『全一(オール・イン・ワン)』には特に由来はありません。 ・柿原里緒&小町/『有識分体』 小町は実家で飼ってるチワワの名前。 『有識分体』に『分裂病』とルビですが、「なんて読むの?」という質問を幾つか頂いています。作者も知りません。変なルビを使いたかったのです。 ちなみに里緒に限らず、能力名のネーミングはぶっちゃけた話『ジョジョの奇妙な冒険』とか『ハンター×ハンター』とかの影響です。 ・舞鶴蜜/『壊れた万華鏡』 『蜜』というのは、楠本まきさんの『致死量ドーリス』から。名字と合わせて作中で一番気に入っている名前なのですがどうでしょう(ちなみに二番めに気に入っているのは姫島姫)。 ちなみに『壊れた万華鏡』で『ディレイドカレイド』ですが、『delayed』に『壊れた』という意味はありませんので受験生の皆様はご注意ください。 ・無限回廊 『エターナル・アイドル』はブラックサバスの曲名。中盤でこいつが『虚界渦を開放』した時に『スノウブラインド』という単語を口にしていますがこれもブラックサバスの曲名。ちなみに僕はオジー・オズボーン時代しか認めない極右者ですというかオジーが好き。 ・その他 『矮小関数』(オンリーF)……森博嗣さんの『すべてはFになる』から。 『揺籃未満の青い槍』(ミルククローゼット)……富沢ひとしさんの漫画『ミルククローゼット』から。 最後に、これは余談ですが。 作中の設定に関しては、お察しの方もいるかと思いますが、とある有名マンガ作品を骨子にして作成してあります。 国民的マンガ(アニメも放映中)です。タイトルを知らない日本人は殆どいないと言っていいくらい有名。僕自身も子供の頃から夢中になって見ていた、大好きな作品です。 そんな僕にとってSFというのは『すこし不思議』の略で、センスオブワンダーのすべてはあのキャラクターのポケットの中に詰まっています。
by yu-fujiwara
| 2005-09-10 00:00
| レジンキャストミルク
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